こんにちは。くるみぃです。
今回は縦読み漫画webtoon(ウェブトゥーン)について調べてみましたよ(*゚▽゚)ノ
漫画配信アプリで飛躍して登場しているのが縦読み漫画。
横読み漫画で馴染んできている私含め日本人にとって「慣れない」、「読みづらい」という意見もある中で、今後webtoon(ウェブトゥーン)はビジネスモデルの1つとして拡大していくのでしょうか?
現在の漫画業界の市場規模とwebtoon(ウェブトゥーン)の今後についてまとめてみましたよ。
また、縦読み漫画ならではの課題である書籍化はやはり難しいものなのでしょうか?
書籍可への可能性についてもまとめましたので是非最後までご覧くださいね。
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webtoon(ウェブトゥーン)の市場規模
まずは市場規模について調べてみましたよ☆
2020年のコミックの市場としてこのような記載がありました。
公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所は2月25日、2020年のコミック市場(紙と電子合計)が推計6126億円と、1978年の統計開始以来過去最大の市場規模になったことを発表した。2017年は前年比2.8%減、2018年は1.9%増だったが、2019年は12.8%増、2020年はコロナ禍による巣ごもり需要もあり23.0%と2年連続で急成長している。
紙のコミックス(単行本)は、社会現象化した『鬼滅の刃』のヒットなどにより大幅プラス成長で2079億円(同24.9%増)。紙のコミック誌は627億円(同13.2%減)。紙の市場合計は2706億円(同13.4%増)。電子コミックは3420億円(同31.9%増)なので、コミック市場における電子の占有率は55.8%となった。
引用:HON.jp News Blog(2020年コミック市場は紙+電子で6126億円、前年比23.0%増と2年連続急成長で過去最大規模に ~ 出版科学研究所調べ)
この数字によると、2020年のコミック市場(紙と電子合計)が推計6126億円で過去最大の市場規模となっているという事実。
そして、更にその内約として、電子漫画の全体を占める割合が半数を超えてといます。
紙コミック:2706億円(同13.4%増)
電子コミック:3420億円(同31.9%増)
この急激な伸びは今後さらなるコミック市場の拡大を考えずにはいられない結果として数字が証明しています。
そして、漫画配信を行う「ピッコマ」(運営:マカカオジャパン)は、2020年7月に同じく漫画配信アプリであり売上1位であった「LINEマンガ」を抜き、セールス1位となりました。
ピッコマは、16年4月に日本でサービスを開始。カカオジャパンによると、ユーザー数や販売金額も右肩上がりで、1日の閲覧者数は330万人超に。20年7月にはマンガアプリの月間販売金額が国内1位のLINEマンガを逆転した。その勢いを支えるのが、韓国で配信された中から厳選して輸入するウェブトゥーンだ。最大のヒット作『俺だけレベルアップな件』は、月間の販売金額が1億円を超える。掲載作品の中でウェブトゥーンが占める割合は1・26%(約400本)だが、取引額全体の35~40%を占めるという。
この2020年7月は一ヶ月で100万もの新規ユーザーからのダウンロードがされており、まだこの漫画配信市場での伸びしろの大きさを示しているとも言えるでしょう。
そして、縦読み漫画であるwebtoon(ウェブトゥーン)を取り入れているのは「ピッコマ」や「LINEマンガ」だけはないく、少年マンガ誌で有名な少年ジャンプのアプリ「ジャンプ+」でも、縦読み漫画を取り入れ始めているという点も今後の日本の漫画市場において大きなポイントと言って良いのではないでしょうか。
少年ジャンプと言えば、数多くの人気漫画を連載し、今もなお人気の少年漫画誌ですが、雑誌であるジャンプは当然横読み漫画を扱ってきた訳ですが、アプリでは縦読み漫画の連載や賞を作るなど、縦読み漫画を取り入れていこうという姿勢がみてとれる現状の流れをみると、この縦読み漫画「webtoon(ウェブトゥーン)」は一部の漫画配信アプリの独自な形態では留まらず、日本、世界に広がっていくとみて良いのではないでしょうか。
更にはイラスト、漫画制作用のペイントツールとしてプロも使用する「CLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオ)」についても注目しておきたい点です。
出典元:CLIP STUDIO公式YouTube「楽しい創作活動は、クリップスタジオで」
「CLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオ)」はイラスト、漫画制作において豊富で優秀な機能やツールが備わっており、イラスト、漫画制作をする方であれば知らない方はいないであろうペイントツールと言っても良いほど、知名度もありユーザーも多い人気ペイントツールですが、その「CLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオ)」でもwebtoon制作の為の機能が実装され、業界全体としてwebtoonを漫画表現の1つとして標準化していく流れが出来上がってきています。
更には、webtoon(ウェブトゥーン)の漫画からドラマ化もされており、それも「Netflix(ネットフリックス)」や「U-NEXT」など大手動画配信サービスでも配信でされていることから、ドラマからの漫画への流入という更なるターゲット層の拡大にもつながっています。
ドラマされた一部webtoon作品をあげておきますが、「梨泰院クラス」は特に、ネットフリックスのオリジナル作品として制作されるなど注目された作品でもあり、こういった側面からもwebtoon(ウェブトゥーン)の市場規模は一時的な物とは言えない今後さらに拡大が注目される市場と言って良いでしょう。
■梨泰院クラス
ドラマ「梨泰院クラス」
■キム秘書はいったい、なぜ?
漫画「もう秘書はやめます」
ドラマ「キム秘書はいったい、なぜ?」
■恋するアプリ
漫画「恋するアプリ」
ドラマ「恋するアプリ」
webtoon(ウェブトゥーン)の書籍化は難しい?
次に漫画制作をされる方には気になるポイントでもある書籍化についても触れておこうと思います。
漫画を制作するからには書籍化を目出したいと思う方は多いと思いますが、従来の横読みと違い、縦にずっと続く縦読みであるwebtoon(ウェブトゥーン)。
やはり書籍化は難しいのでしょうか?
webtoonでいくら人気作品として注目を浴びても、書籍化が出来ないとなると少し考えものですが、webtoon(ウェブトゥーン)の場合は、書籍化が出来ない訳でないのですが、当然そのままでは書籍としては使用出来ない原稿形式である為、書籍化しようとすると書籍に合わせて原稿を調整する必要があるという訳です。
webtoonの縦読み漫画の場合、ぱっと見はただコマを縦に並べてだけと思われがちですが、実際には縦読みならではの手法や、縦読みだからこそ活かせる漫画の見せ方で、コマ割りやセリフの配置などされている漫画家さんも多いでしょうから、だからこそ、それを横読むに直すとなると簡単なようで簡単ではないのが、webtoonの書籍化の難しいところではないでしょうか。
例えば、縦読みの原稿の1コマ1コマが極端に長いコマを多用している場合です。
これは縦読みだからこそ、活かせる見せ方ですし、1コマづつスクロールすることで順番に見せるスタイルという点でも、ワクワク・ドキドキの見え方は横読みとは異なってくるでしょう。
これを見開きでコマが並ぶ横読みに変更となると、漫画のストーリー、内容は変わらずとも見せ方としての組み立てを作り直すということが必要な場合もあるかもしれません。
この辺りは、過去に横読みの漫画も経験があるのか、書籍化も視野に入れての表現の仕方であるか否かによっても、書籍化の難易度は異なってくる為、作者の経験値にもより大きく変わってくるのかもしれません。
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webtoon(ウェブトゥーン)のビジネスモデル
webtoon(ウェブトゥーン)の広がりを見せる市場と、それに伴う制作環境の整備について書きてきましたが、実際にwebtoon(ウェブトゥーン)をビジネスとして行っていこうという場合に「ビジネスモデル」としてはどうなんでしょうか?
先ほどは書籍化には手間が掛かること、また過去の作者の経験値などにもよりその手間や難易度も異なるであろうことも書いてきました。
まず書籍化という話で言えば、書籍化をすることを前提に話を進めれば、手間も掛かりこれから漫画家を目指す方には縦読み・横読み両方をマスターしなければいけないこととなりかなり負担が大きいと言えるでしょう。
ただし、これは書籍化を絶対として考えた場合の話です。
市場規模の話で触れたように、過去最高の数字を出している今、コミック市場の内約は電子コミックが全体の半数を上回るまできています。
そもそもに縦読みの漫画自体が電子コミックでなければ成り立たないのですが、今後コミック市場がまだまだ拡大の伸びしろがあることが分かったとして、それは必ずしも紙コミックも比例するとは限らない訳です。
もちろん紙コミックが無くなるなんてことは今現在はきっとないでしょう。
現に私も電子コミックは読みますが、紙コミックもあの紙の良さが個人的には好きでたまりません。
しかしながら、時代の流れに伴いデジタルで済んでしまう時代がいろんな業界で進んでいるのも事実です。
ですから、必ずしも書籍化をしなければいけないかというとそうでもないのではないかと思ってしまいます。
漫画家としては書籍化は夢の1つではあるでしょうが。
また、漫画を配信する漫画配信アプリにもよりwebtoonも積極的に書籍化を進める運営なのかなども異なると思いますので、逆に言えばあなたが目指したいと考えるスタイルにあった漫画配信アプリやサイトで進めていくのが一番目指す方向性とのギャップが少なく不可も小さく済むのではないかなというのが私の見解です。
今後この電子コミック、webtoon(ウェブトゥーン)の快進撃が更なる新たな流れを作り出す可能性も無いとは言えないですし、市場の流れやユーザーのし好の変化にも注目して流れに置いていかれず飲まれず上手く波に乗る事が重要なポイントになっていくのかもしれません。
別記事では、韓国のWEBTOONサイトの漫画を日本語で読む方法についてまとめています。
webtoon(ウェブトゥーン)の流行りの大元となる漫画でさらにwebtoon(ウェブトゥーン)漫画を研究してみては如何でしょうか?
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